乾癬の原因や症状、治療方法について

乾 癬

psoriasis
乾癬

What is

乾癬とは?

乾癬とは?

乾癬(かんせん)は、皮膚疾患の一つで、慢性的な炎症性疾患です。症状の見た目や現れる場所は人によって様々ですが、ひじやひざ、頭皮など、比較的外部からの刺激を受けやすい箇所に出やすい傾向があります。
主な症状としては、皮膚に赤みがでて盛り上がる「紅斑」や、その上に銀白色の「鱗屑(りんせつ)」とよばれるフケのようなものがくっつき、ポロポロと剥がれ落ちるなどがあります。
乾癬はほおっておくと全身の皮膚に皮疹(赤みやぶつぶつなど)が広がることがあります。

また、メタボリックシンドロームや狭心症、心筋梗塞などの心臓にかかわる病気を引き起こすリスクが高まる場合がありますので早期治療が必要です。
乾癬(かんせん)という名前から、人から人へとうつることを心配される方が多いのですが、けしてうつることはありませんのでご安心ください。

乾癬の原因

乾癬の正確な原因はまだ完全に解明されていませんが、遺伝的、免疫学的、環境要因(精神的ストレス、肥満、糖尿病、高血圧など)が関与していることが示唆されています。
これらの要因が相互に作用し、乾癬の症状を誘発または悪化させる可能性があります。

治療方法

乾癬の治療は主に、「乾癬の炎症を抑えること」と「皮膚の細胞が過剰生成されていることを抑えること」の2つにアプローチします。
その治療方法は大きく分けて以下の4種類あります。

  • 外用療法(塗り薬)
  • 光線療法(紫外線照射)
  • 内服療法(飲み薬)
  • 生物学的製剤(注射または点滴)

尋常性乾癬の皮膚症状が塗り薬だけでは良くならない時、ひどくなった時は光線療法が用いられます。

Treatment

乾癬治療「光線治療療法」

乾癬の治療法の一つとして、「光線治療療法」があります。光線治療は紫外線の「免疫の働きを弱める作用」を活用した治療方法です。

乾癲の症状を軽減するために、特定の波長の紫外線を使用し、塗り薬では症状の治りが悪いときや悪化したときなどに用いられます。
紫外線には波長によって種類がありますが、現在は主に中波長紫外線(UVB)を使用します。

ナローバンドUVB治療器

現在の光線療法は、中波長紫外線(UVB)に含まれている有害な波長を取り除き、治療効果の高い波長のみを使うことが可能なナローバンドUVB療法が広く使用されています。
特定範囲の紫外線のみを使用することで、紫外線による副作用が最小限に抑えられ、妊婦の方や一部を除くお子様でも治療が可能な安全性の高い治療方法です。

主な副作用

ナローバンドUVB治療は短期的ですが副作用が出る場合があります。

  • 照射部位に赤みが出る
  • 皮膚が火照る
  • 日焼けや色素沈着など

通院間隔

有効な光線治療には複数回の治療が必要になります。
少なくとも、1週間に1回の照射が必要です。

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