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蕁麻疹(じんましん)とは?
蕁麻疹(じんましん)は、皮膚の中の小さな血管が一時的に膨らみ、血液の中の血漿と呼ばれる成分が周囲に漏れ出た状態です。
血管の近くにあるマスト細胞が顆粒を放出すると、血管がその成分に反応して蕁麻疹(じんましん)を生じます。顆粒の中に含まれるヒスタミンが皮膚の血管に働くと血管を拡張し、血漿成分を血管の外に放出させて蕁麻疹(じんましん)が生じるという流れです。
蕁麻疹(じんましん)とは、皮膚の一部が突然、赤く盛り上がり、数十分~1日以内に治まってしまう皮膚の病気です。赤みや強いかゆみを伴いますが、原因ははっきりしないことが多いのが特徴です。
蕁麻疹の原因は、大きく分けて「アレルギー性」と「非アレルギー性」の2つに分けられます。
アレルギー性蕁麻疹
アレルギー性蕁麻疹は、食べ物、薬、花粉、ダニなどのアレルゲンに触れたり、吸い込んだりすることで起こります。
アレルゲンが体内に入ると、免疫システムが反応してヒスタミンなどの化学物質を放出します。ヒスタミンは血管を拡張させて水分を漏出させ、皮膚が赤く盛り上がり、かゆみを伴うようになります。
アレルギー性蕁麻疹の原因として、よく挙げられるものは以下のとおりです。
- 食べ物:卵、牛乳、小麦、エビ、カニ、ピーナッツ、そばなど
- 薬:抗生物質、解熱鎮痛薬、抗がん剤など
- 花粉:スギ、ヒノキ、イネ科など
- ダニ:ハウスダストダニ、チリダニなど
- 動物:犬、猫、ウサギなど
- 金属:金、銀、ニッケルなど
非アレルギー性蕁麻疹
非アレルギー性蕁麻疹は、アレルギー性蕁麻疹以外の原因で起こります。
原因として、以下のようなものが考えられます。
- 感染症:風邪、インフルエンザ、胃腸炎、膀胱炎など
- 物理的刺激:圧迫、摩擦、熱、冷、日光など
- 精神的ストレス
- 薬の副作用
- 内臓疾患:甲状腺疾患、肝臓疾患、腎臓疾患など