What is
粉瘤とは
粉瘤(アテローム)とは、皮膚の下に袋状の嚢腫ができて内部に皮脂や垢などの老廃物が詰まることでできる良性の腫瘍です。
粉瘤は身体のどこにでもできる可能性がありますが、主に顔や背中、首、耳たぶなどに多く見られます。
溜まった老廃物は外にでことなく溜まり続けていきますので、時間とともに少しずつ大きくなる傾向があり、圧迫して内容物が出てきたり、細菌感染して腫れると開口部から独特の悪臭がします。
粉瘤とよく似たものとして脂肪種などがありますが、まれに悪性の腫瘍であることもありますので、気になるできものができた場合は皮膚科・形成外科に受診されることをお勧めします。
粉瘤は自分で治せる?
自分で押し出したりしても一時的に小さくなりますが袋は残ったままになりますので、時間とともに再発します。
逆に無理に潰したり、穴を開けて絞る、ピンセットで取るなどの行為は細菌の感染症を起こすリスクがありますのでそのようなことは絶対にしないでください。
インターネットでは自分で治せたといったブログなどが出てくることもありますが、怪しげな情報を鵜呑みにせず、どうか受診してご相談ください。
何科にかかれば良い?
粉瘤は皮膚にできる腫瘍ですので皮膚科医であれば簡単に見分けられます。
ですが手術となると症例数が多いクリニックを選ぶことで袋の取り残しによる再発のリスクを減らすことができます。
また、傷跡を小さくしたいといった要望があれば、くり抜き法に対応しているかどうかを確認されるようにしてください。
形成外科でも手術してくれますが、傾向としては切開法による手術を取り入れているところが多いように感じます。